【海外在住】バイリンガル子育てで、やってはいけないこと4選!

気持ちがぶれる

イギリスで2人のかわいい娘のバイリンガル子育てに奮闘中の美恵子です。

みなさんは『子どもをバイリンガルにしたい!』と心から願っていますか?
「どうしようかな、、、」
と思って悩んでいる間は、おそらく日本語を中途半端に教えることになるでしょう。

ちょと答えに迷った方で、こちらをまだ読んでない方はぜひ読んでみてくださいね。
もう悩まなくなるかもしれませんよ!

【海外在住】バイリンガル教育で1番最初にやらなければいけないことを教えます!

さて、この記事を読んでくれている方は『子どもに日本語を学んでほしい』
と、考えている方だと思います。
私は相変わらず『娘たちをバイリンガルにしたい』と熱望しております。

熱望してるだけでは夢は叶わないってことは、

40年以上生きてきて確実に気づきました(笑)
宝くじなんか全く当たらないしな。
(それは運の問題…)

そしてイギリスに来てから、日本にルーツのあるたくさんの子どもたちや、
イギリスにいながら日本語教育をやっている家族にたくさん出会い、
私自身も10年以上バイリンガル子育てをしているなかで、さまざまな気づきがありました。

今回はその中で、
『バイリンガル子育てでやってはいけないこと』を4つお話ししたいと思います。

2つの言語を混ぜて話す

突然ですが、みなさんは〈ルー大柴〉を知っていますか?
好きですか?

「トゥギャザーしようぜ!」
「藪からスティック!」

などの『ルー語』を使う彼です。
私は結構好き。(聞かれてないw)
ルー語はジワるから好きです。

ところでルー大柴はみんなを笑わすために、やってますよね。
しかしですよ、、、
この芸風を何も考えずに、普通に自然に『ルー語』を使いこなせる人たちがいるんですよ。
それは、、、

うちの子!!(ぎゃぁ!)

です。
いやっ、おそらく海外在住で日本語教育をやっている子どもたちのほとんどが、
『ルー語』ネイティブレベルなんじゃないでしょうか。

特に幼児期から小学生までは『ルー語』が本当にうまい!!

1号
1号

まま、スークールバードピクチャードローしたよ。

美恵子
美恵子

100点満点のルー語ですね。すごっ!

このように『ルー語』になってしまうのどうしてなんでしょうか?
原因は色々考えられますが、

・語彙不足
・2つの言語が頭の中で混在している

・思い浮かんだ方の言語を使う(面倒だから)
・相手が理解できるとわかっている

という子が多いのではないかと思います。
幼い子どもは言語能力がまだまだ未発達ですが、
知っている言葉や浮かんだ言葉を並べて使ったり、
わからない語彙はわかっている言語の語彙で補ったりして、
複数の言語を使おうと脳を一生懸命働かせてコミュニケーションを取ろうとしているのです。

そして少し大きくなると、本当は両方の語彙を知っているのに、
先に思い浮かんだ言語を考えずに使うパターンが増えてきます。
さらに2つの言語を混ぜ合わせて話をしても、相手が理解できるのであれば、
『ルー語』を使い続けるので、ますます上達するわけです。

二言語を学ぶ中で、一生懸命子どもたちはコミュニケーションを取ろうとして
『ルー語』を手段として使っているので、私は全然悪くないと思います。
必ず通る道でもあるし、日本語を話す環境さえしっかりしてれくれば、
そのうち直っていくと思っています。

だから、子どもが2つの言語を混ぜて話すことは大きな問題ではありません。
わかりますね?
誰が『ルー語』を使ってはいけないんですか?
それは、、、

あなたです!!

海外生活が長くなってきたり、英語を一生懸命勉強している方たちに、
大人の『ルー大柴』化がよくみられます。
あなたもこんな感じで、自然にお話ししていませんか?

「これからパークに行って、スライドしようか!」
ルックポリスカーだよ!」
ウープスホームワーク忘れてたね。」
「ダディーがシックスピックアップするからね。」

うわ〜、やってる。って思った方は、
今からでも、できるだけその癖を直しましょう!
パッと思い浮かんだ現地語の語彙を、
考えずに日本語の文章に入れていくのはやめましょう。
あなたなら、きちんと日本語で言い換えられるはずです。

あなたがこのような話し方をしていれば、
日本語で言葉を覚えられたかもしれない環境と機会を潰してしまうことになります。

また、親の話し方や仕草を天才的に真似ができる子どもたちですから、
子ども達の『ルー大柴』化はますます進むことは確実です。
それぞれの言語の成長にもマイナスな影響も出てくるかもしれません。
そうなればバイリンガル教育も遠回りになるし、難しくなる可能性が高くなりますよね。

そうならないようにやってはいけないととは、
子供ではなく、あなたが、

2つの言語を混ぜて話すこと!(ルー語)

です。
できるだけ早くやめましょう。
また、意識してやらないように気をつけましょう!
私も気をつけます!
だから、、、

「頑張るの、トゥギャザーしようぜ!!」

って、おいっっ!!!!

ふざけてごめんなさい(笑)

人の意見を気にする

バイリンガル教育の研究の中で、
二言語が混ざらないために効果があるといわれているのが『1人1言語の原則』です。
例えば、子どもにママは日本語でパパは英語で話しかけるという感じです。

私は1号が生まれた時には義両親と同居をしていました。
(トータル2年半も!ぎゃー。)

『1人1言語の原則』が大切だと考える前には、
義両親の前では1号には英語で話しかけていました。

また英語を話す人が周りにいる環境に入ると、
1号には英語で話しかける時期もありました。
なんかね、、、

・何を話しているかわかってほしい

・変な目で見られるのがいや
・自分が英語を使う機会を増やしたい

って気持ちがあったんですよね。

そして近所で知り合った、
スイス人のママ友グループに入れてもらった時に衝撃を受けます。
一歩先いくバイリンガル子育てをしている彼女の
『1人1言語の原則』を徹底してフランス語で子どもに話かける姿と、
ママ友と他の子ども達とは共通語の英語を使ってコミニケーションをとり、
楽しい雰囲気を作り上げている姿を見て、

これだ!!

と、思いました。

・何を話しているかを知らせたい人がいるならなら英語で説明すればいい
・変な目で見る人とはそもそも付き合わなければいい
・英語は我が子にではなく他で使えばいい


という気持ちに切り替わり、そこから私も1号に対して
『1人1言語の原則』を徹底するようになりました。
どこにいても誰といても、1号に対して日本語で話し続ける私を見て、


「こういう場面は、美恵子は1号に英語を話した方がいいんじゃない?」


と、聞いてもいないアドバイスをする人が突然現れました。
それは、、、

義母!!(やっぱりw)

ちょとまって、ちょっとまって、お義母さ〜ん。
(聞き覚えあるw)
私たち仲良しだけど、あなたはバイリンガルを育てた経験もないし、
調べたこともないでしょう?
そもそも「このやり方どう思う?」って聞きましたっけ?
しかも否定的なアドバイス。

勝手に思っとけ!!
(黙っとけ!)

って言って(心で)、アドバイス100%ガン無視しました。
今となっても、アドバイスをガン無視したことは後悔していません。
義母も日本語教育に関して、全く口出さなくなりました。
日本語と英語を使いこなす孫たちが自慢なんだと思います。
ほらみれ!よかったね!

言われた時に、
「そうした方がいいのかな?」
と1ミリも思わなかった自分を褒め称えたいです。
わーい、わーい。

他にもこんなこともありました。
『1人1言語の原則』を守る以外にも、
1号には日本語をできるだけ使って話して欲しかったので、
日本人のお友達とせっかく日本語を話せる環境にいるのに英語を使っていると、

美恵子
美恵子

お〜い、何語でしゃべってるの?

と声がけというか、注意することが多々ありました。
うちの娘は何も考えずに、
楽な英語になってしまっている感じだったので、
嫌がるというよりか、

1号
1号

あっ、ごめん、ごめん!

と言って、日本語に変える。というやりとりがよくありました。
そのやりとりを何回か見ていた友人にですね、後日こんなことを言われます。

「花子(娘)が1号がかわいそう、ママは私に英語を話させてくれてありがとう。と、言ってきた。」
「ボブ(夫)は美恵子は1号に日本語を話せと言うべきではない。と、言っていた。」

ちょとまって、ちょっとまって、友人さ〜ん。
(また出てきたw)
自分で子どもたちの日本語教育失敗したって言ってたよな?
そもそも、私は何も聞いてないが?
しかも、うちの子はいやと言ったかな?

勝手に思っとけ!
(黙っとけ!)

って言って(心で)、モヤりましたが、その意見はガン無視しました。
日本語教育に関しては、
目指すゴールが違いすぎる友人に言われても全く響きませんでした。
その何年後かには、、、

花子
花子

ママ英語禁止!ちゃんと私に日本語話して。

花子の母
花子の母

わかったわかった・・・・

このように花子ちゃんに言われている友人を何回も見ました(笑)
子どもの気持ちもコロコロ変わりますからね。
今のところ、1号も2号も日本語ができることが自慢になっているし、
英語の遅れもありません。
ほらみれ!!何がダメだったか教えて!!

あの時に、「自分のやり方間違ってるのかな」
と、1ミリも思わなかった自分に感謝。
わーい。わーい。

こんな感じで、子育てに口を出してくる人って必ずいます。
(きっと悪気はない)

実は私は素直に人のアドバイスを聞く方だと思います。
(自己評価です。)
アドバイスしてくれる人、大好きです。
ただし、、、

ポジティブなやつのみ!!

もちろん直した方がいいことを言ってくれる人も大好きです。
伝えてくれれば反省するし、直す努力をします。
ただし、、、

私が聞いたときのみ!!

聞いてもいないことに対して、
否定的なアドバイスやコメントをしてくるときは、
一応聞くけど、

スルーです。
完全にスルー!!

みなさんもそうしましょう。

あなたが決めて頑張っていることに対しての、
求めていないアドバイスは全く必要ありません。

そして、
「〇〇が△△△と言っていたよ。」
という厄介な『またぎき』というやつは、
△の部分がいいことなら大喜びして、
調子にのりましょう!

ただし、△の部分が否定的なら、
遠慮なく無視しましょう!

バイリンガル子育てで、
あなたが努力していることに対してのネガティブな意見を聞いて迷うことは、
非常に勿体無いです。
迷えば、バイリンガル教育がその場で足踏みして進まなくなるかもしれません。

そうならないためにも、
2つ目のやってはいけないこと、わかりましたね?

人の意見を気にすること!!
(ネガティブコメント)

どうせ聞くなら、一歩先行くバイリンガル教育や日本語教育がうまくいっている人、
または成功した人の意見を聞きましょう。

誰って?それは…言わせちゃう?

わ♡た♡し(言っちゃったよw)

こんな家族の存在を思い出してくれたら幸いです

ちなみに、義母も花子ちゃんのママも優しくて大好きです。
ご心配なく(笑)

現地語をおろそかにする

現地校の幼稚園や小学校に入学したと途端に、
すごい勢いで現地語に日本語が追いやられてくる現象が起こります。

子どもが現地語に接触する時間が増え、
新しいことを学んでいるので喜ばしいことですが、
日本語が追いやられてくることに焦りを感じます。

その時に現地語にできるだけ触れさせたくなくなったり、
現地語に負けないように、日本語の勉強を焦ってやらせてしまいがちです。

現地語は敵ではありません。

現地に住んでいるのだから、現地語をしっかり学ぶことは大切です。
日本語と一緒に伸ばしていく必要があります。

日本語の勉強に時間を取られすぎて、
現地校から出た課題ができない!
と、いうことがないようにしなければいけません。

我が家はまだ小学生なので、たくさんの宿題は出ませんが、
平日の課題に出ている、リーディング、単語練習は夕食後に必ずしています。
基本は夫こと0号の担当ですが、出張でいない時などは、
私がしっかり見ています。
(最近は難しい単語の意味など教えてくれるw)

そして、金曜日に出る大きめの宿題は週末に終わらせるようにしています。
今まで1度も課題を出さなかったことはありません!
(記憶の中では…)

ロックダウン中のホームスクーリングの課題は全部サポートしました(涙)
もう2度とやりたくないくらい大変だったけれど、
やりきりました!

本人たちが現地校でしっかり先生の話を聞いて、
努力しているとは思いますが、
現地校の勉強も毎日家庭でコツコツやっていることも大きな力となり、
自信を持って積極的に授業に参加していると思います。

もしも、現地校から出された課題を毎回やらなかったら、
確実に現地校の勉強についていくのは難しくなるでしょう。
そうなると、本人も辛いですよね。
そして、先生からこんなことを言われるかもしれません。

「もっと英語学習を中心にするべきではないか」
「日本語学習が足を引っ張っているのではないか」

もしも学校からの課題をしっかりやっているにも関わらず、
こんなこと言われたら、スルーでいいと思います。

「英語学習も日本語学習も両方中心でやっています!」

と、堂々と言えますよね。

ただですよ、日本語教育ばかりに力を入れて、
現地校の勉強をおろそかにしていたらどうなりますか?
先生の言葉を聞いて、

どちらの言語も中途半端になったらどうしよう。
日本語を中断して英語に集中しようか。


などと迷いが出てくることでしょう。
日本語教育を一旦諦める選択をする人もいるでしょう。
せっかく今まで頑張ってきたのに、、、

こんな思いをしないためにも、やってはいけないことはとがあります。

現地語をおろそかにすること!

絶対しないでください。
二言語とも大事に育てていって、
バイリンガル教育が成功するはずです。

暇さえあれば本を読んでいる1号と2号

我が家では英語は特に特別なことはやっていません。
現地校からの課題を最低限しっかりやっているだけです。
リーディングの力がつくと、読書が好きになります。
1号も2号も英語の本を読むのが大好きです。

本を読むと、賢くなるのは間違いないですしね!

読書は日本語完全に負けてるんだよな、、、
くっそぉぉぉぉーーー!!
いつかみておけよーー!!

おいおい、
『現地語は敵ではない』って言ったのにね(笑)

よその子と比べる

子育てをしていると、
「あの子はできるのに、うちの子はできない」
と、ついつい他の子どもと我が子を比べてしまい、
「うちの子、大丈夫かな。」
と、不安になった経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

寝返り、ハイハイ、離乳食、歩く、トイレ、発話などなど、
同じ年代の子や育児書の模範の子と比べて我が子ができていないと、
不安になってしまうことがありますよね。

けれども以前にはさんざん心配したことや苦労も、
「あれは何だったんだ?」
と、いうくらいいつの間にかできるようになっていることが多くありませんか。

日本語教育に関してもそうです。
私自身も1号が5歳の頃、
友人の3歳の子どもが絵本をすらすら読んだのを見た時に、
うちの子、本読めないけど、、、

大丈夫だろうか?!

と、突然思い始めました。

それまでは日本語で意思疎通もできるし、
ひらがなも書けるようになってきていて、

「うちの子すごいなぁ。」

と思っていたくせに、今まで感じたことない不安が押し寄せました。

そして、特に音読に興味がなかった1号に無理やり音読させようとしたり、
楽しく学ぶことを忘れて、能力以上のものを押し付けてしまったこともありました。

小学1年生になるまでに、ひらがなをしっかり識字できていたので、
毎日の宿題であっという間に音読は上手になったんですけどね。

焦る必要なんてなかった。
不安になる必要なかった。

よその子と比べなければよかったんだ!

と、改めて確信しました。

子どもを評価するときはよその子と比べるのではなく、

『以前の我が子』と比べましょう!

少し前の我が子、1年前の我が子がどんなだったか思い出してみてください。
できていることに慣れてしまうと、ありがたみを感じなくなってしまいますが、
1年前の姿と比べると大きく成長しているはずです。

たいていの子どもたちはその成長に、自分では気づけていないことが多いです。

「前より成長しているじゃない!」
と親が声をかけることではじめて、
「成長しているんだ!」
と子ども自身で気づくことができる場合も多いでしょう。
子ども自身も自分の成長そのものを、楽しめるようになりますしね。

「うちの子はあれもできないこれもできない」
「課題だらけで、大丈夫だろうか」

と思って、焦ったり不安になれば、
楽しく親子で日本語を学習することは難しくなりそうですよね。
そして子どもが日本語が嫌いになったら、元も子もありません。
そうならないためにやってはいけないこと、
わかりましたね?

よその子と比べること!

ひとつもいいことないからやめましょう。

学校に行ったら社会に出たら、嫌でも比べられて評価されます。
だからこそ子どものうちは、
『誰とも比べられない、安心できる場所
を作るべきだと思います。
それは家庭で作れますよね。

比べるのは、
『過去の我が子』

少し前の子どもと比ると、
「◯◯ができるようになったね!」
と、ほめ上手にもなりますよ。

これって、我が子だけでなく0号(夫)にも使える。

よその夫と比べない(笑)

バイリンガル子育てでやってはいけないこと

バイリンガル子育てをしていく中で、
やった方がいいことややらない方がいいことは、数えきれないほどあるのだと思いますが、
今回は私の経験から『バイリンガル教育成功を遠回りさせない』ために、

・2つの言語を混ぜて話す
・人の意見を気にする
・現地語をおろそかにする
・よその子と比べる

『やってはいけないこと』を4選してお話ししました。

要するに、

ルー大柴風にならず、
自分の頑張っていることに否定的な発言をする人は無視し、
現地校の勉強もしっかりみてあげて、
よその子のいいところばかり見つけて比べないで、
我が子のできたことを認めて褒めてあげる。


ってことです。

なんとなく意識次第でできることばかりですよね。

「あっ、やってはいけないことやっちゃってる。」
となったら、気づいただけでラッキー。
その後は意識して修正していきましょう。
私も一緒に頑張っていきます!

海外生活が長くなると、
ルー大柴にならないことが1番難しいような気がするぞ(笑)

私もまだまだバイリンガル子育て奮闘中。
一緒に焦らずコツコツできるだけ楽しくやっていきましょう!

えいえい、おぉぉぉぉぉ!!
私の考えや経験が少しでもお役に立てたら幸いです。