日本語教える?教えない?かを決めよう
イギリスで2人のかわいい娘のバイリンガル子育てに奮闘中の美恵子です。
海外での子育てが始まると日本語をきちんと教えるべきかどうかは、みなさん必ず考えることなのではないでしょうか。
これを決めないとバイリンガル教育は進められません。
家庭によって考え方は本当にさまざまです。
あなたの考えはどうでしょう?
『将来日本に住むことはないし、日本語教育は我が子には必要ない』
と考えている方は、そもそも私のブログは見ていないと思うので、
きっと、、、
- 日本の親と話せるくらいには、日本語できてほしい
- 日常会話くらいはできてほしい
- 日本に住むかもしれないから、日本語は 読み書きも含めしっかりできてほしい
- 我が子の将来の選択が広がるかもしれないので、日本語はできてほしい
- 日本人として言語や文化を継承してほしい
- 日本人なのに「日本語できない」と劣等感を味わってほしくない
- などなど…
このように考えているのではないでしょうか。
私はどう考えてる??
はい、全部です!!
(でたっ、欲張りw)
そのために、私は娘たちが補習校の授業にしっかりついていけるように平日は毎日コツコツ宿題等を一緒にしていますし、家では100%日本語生活を徹底しています。
どうして私がイギリスに住んでいるのに日本語教育に力を入れているかの理由を、大きく分けて4つお話ししたいと思います。
もくじ(クリックすると自動でとびます)
① 母語で我が子とコミニケーションが取れる!
私は英語はある程度は話せますが、ネイティブではありません。
そんなに上手でもないですしね。
(自慢すんなや)
イギリスの北に住んでいるので英語の訛りが強い人も多く、
「えっ?なんだって?」
って聞き返すことも多いし、逆に私の英語を聞き返されることも多いです。
家の外を一歩出たらハードライフ(笑)
もちろん娘たちも完全に北の英語の人になるのだろうから(もうなっている)、
眉間にシワを寄せた顔で、
「えっ?なんだって?」
を連発される日常を想像すると嫌でした。
家の中でもハードライフ、、、だめ、、、絶対、、、。
そして国際結婚や恋愛で英語だとお互い話すことが面倒になって、最低限の会話しかしないカップルをたくさん見てきました。
親子関係でもそうなる可能性あるよな。と、危機感をおぼえました。
2人の娘ができたのだから、こんな未来を想像しちゃうじゃないですか!!
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娘たちが大きくなったら、ショッピングや外食や旅行などをおもいっきり一緒に楽しみたい!
できたら恋愛の話なんかもしちゃったり、、、キャッ!
そのためには娘たちとは、英語ではなく私の母語『日本語』でのコミニケーションをとることが不可欠なのです。
だから私は娘たちと日本語教育を頑張っているのです。
はい、堂々と言います、、、
自分のためです!
きゃー、言っちゃったよ。自分自分!
でもこれって、本当です。
母だってハッピーライフを送らねばなりません。
その楽しそうな将来のために、私は娘たちの日本語教育に時間を投資しているのです。
「きゃー、この母親は自分のことしか考えてない!子供がかわいそう!」
ってTwitterで炎上しちゃいそうですが、もちろん子供たちにも大きなメリットがあると考えています。
② バイリンガルの脳はすごいらしい!
私は頭をパカッと開けて、脳みそも見たことはないし、脳には全く詳しくないけれども、補習校に脳科学者の保護者がいらして、全校朝礼で『脳』について話をしてくれたことをしっかり覚えています。
その際に二つの言語を操るということは、自然に脳の働きをアップさせるためのトレーニングを行なっていて、重要な情報に集中する能力や問題解決能力、創造的思考が高くなる。ということをおっしゃっていたのがとても印象的でした。
またカナダの心理学者エレン・ビアリストク教授の研究でも、バイリンガルは知的な問題の処理や複数の思考を同時に行なう能力がモノリンガルよりも優れているという発表しています。
やった!いいことばっかりじゃないかい!
しかぁぁぁし、
これ、聞いたことありませんか?
『バイリンガル教育で言語の発達が遅れる』
(呪いの言葉)
最近では、
『二言語環境は言語発達に悪影響を及ぼさない』
という見解がさまざまな論文や書籍で発表されていますし、私も娘たちやたくさんの二言語環境の子どもたちを見てきて違うと思います。
『バイリンガルであるかないかに関わらず、言語の発達は個人差が大きい』
というのが私の見解です。
例えば、我が家の娘2人は同じ環境で育っていたのに言語発達は全く違いました。
1号は早い段階から二言語を操り、おしゃべりさんでした。
しかし、2号は発話も遅く、今では考えられませんがが口数は少なく、ナーサリーに行くまでは英語はほぼ話せませんでした。
親は全く心配していませんでしたが、学校が心配して2号にスピーチセラピストをつけてくれたりしました。
そのおかげもあってか、あっという間に2号は英語を話せるようになってしまいましたよ(笑)
1号が0歳の頃から、二言語環境のご家庭の方たちとたくさんお付き合いしてきましたが、その環境で言語の発達が遅れてしまい、今でも困っている。という方は1人も知りません。
もちろん現地校の成績が、、、っていう子どもは時々いますが、そもそも現地校の宿題ちゃんとやってないとかね。親が英語学習のサポートしてないとかね。それは二言語環境関係ないじゃないですか。
そしてこの事実!
私が勤める補習校で日本語能力や国語力が高い子どもたちは、現地校でも優秀な子が多いです。
バイリンガルの子は賢いじゃないかい!
親バカの意見ですが、1号も2号もかなり賢い気がします。(母に比べて確実にw)
それを信じて、私は日本語教育頑張っているのです。
③ グローバル人材になる可能性高い!
バイリンガルの子どもは自文化と他文化を同時に受け入れる経験をしている場合が多いです。この経験を通して、自己の文化と同様に他者の文化を理解し尊重する態度を身につけると聞きます。
特定の文化や習慣に偏らない価値観を持つことは、多様な文化や価値観と共生することが求められるこれからの社会において、バイリンガルの子どもたちは優れたリーダーとなる素質を持っていることになります。鍛えられた言語能力、異文化適応能力、コミュニケーション力を発揮して、
世界に求められる人材になるかも!
そして、じゃんじゃん稼いでね。
それで、自由を手に入れてね。
ほんで、幸せに生活してね。
そんな娘たちの明るい未来を想像しながら、私は日本語教育頑張っているのです。
④ 後悔したくないから!
母語保持教育をしなかった親のことを非難する人(大人)にたくさん会いました。
これは日本人に限ったことではなく、さまざまな国にルーツがある人。
世界共通なのでしょうね。
最近聞いた元教え子の話です。
その子は小学2年生の時に本人が嫌がるので補習校をやめました。
16歳になって、お母さんを問い詰めたそうです。
どうして日本語をちゃんと教えてくれなかったの?
太郎がやりたくないと言って、辞めたのよ。
それでも頑張って続けさせるのが、親なんじゃないの?!
・・・・・・。
うそ、、、あんたが辞めたいって言ったじゃん。
母のせいにしてんじゃないよ!って胸ぐら掴みたいくらいですが、こんなことを我が子に言われたらショックですよね。
かあちゃん泣いちゃうよ。
補習校を辞めても家庭で日本語教育を続けられていたなら問題はなかったのでしょうが、こちらの家庭ではできていなかったようです。
これは絶対に避けたい!!
今までの私の人生で100回は言ったであろう、
「ちゃんとやっておけばよかった。」
というセリフを将来親子で絶対に言いたくないので、日本語教育を親子で頑張っているのです。
バイリンガル教育で1番最初にやること
さて、私がどうして娘たちの日本語教育を自分なりに一生懸命頑張っているのかは、ご理解していただけたとは思います。
大変嬉しいことに、
「どうやったら1号ちゃん、2号ちゃんみたいになれるの?」
と聞かれることがよくあるのですが、まず1番最初にアドバイスしたいことはこれです。
子どもをバイリンガルにしたいかをどうかを
しっかり決めること!!
です。
そこをしっかり決めなければ、どの言語でこどもに接していくかも、どのように教えていくかなどを決めることもできないですし、日本語教育をしていく中でのさまざまな試練を乗り越えることはできないでしょう。
私は「娘たちにバイリンガルになってほしい!」と強く願っています。
その覚悟で今のところ、
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
と叫びたくなることも、完全に叫んでいることもよくあるけれども、日本語教育を諦めずに頑張れているのかな。
と、思います。
これから生まれてくる子どもにバイリンガルになってほしいな。
と思っている方や、もうすでに私のように日本語教育を頑張っている方、
決めたら頑張れますよ!
他の人にできて私たちにできないわけがない!
一緒にやり抜きましょう!
私もまだまだバイリンガル子育て奮闘中。
一緒に焦らずコツコツできるだけ楽しくやっていきましょう!
えいえい、おぉぉぉぉぉ!!
私の考えや経験が少しでもお役に立てたら幸いです。